今週の花は「カラー」です!!!
とある著名人のお方への誕生日プレゼント、とのご依頼。
今回のカラーは、ちょっと珍しい品種の「グリーンゴッテス」といいます。
しかし、カラーって本当に綺麗ですね。
特にこのしなやかなステムのライン!
どうしてこんな魅力的な造形なんだろう。本当に綺麗だな~
そもそも、
「なんで花って美しいんだろう?」
という事を考えた事ってありますか?
皆さんは普通の生活の中で、こと更こんな事は考えないと思います。
花は美しくて当たり前!ですよね?
しかしながら、植物の本質に迫る事が生業な僕は、
とにかくこの設問に対しては非常に多くの時間を費やしてきました。
そして、あるひとつの答えに辿り着いたんです。
花の魅力の根源は、
「機能美」であると思っています。
植物の構成要素はその全てが「機能」であると言えます。
色も形も匂いも、その全てはある目的を達成するための機能に他なりません。
例えば、
様々な色で咲き誇る花の殆どは虫媒花であり、意中の虫さんが好む色をしています。
タンポポが美しい綿毛に覆われているのは、風媒花だからです。
多肉植物が全身に水分を溜め込んでいるのは、乾燥地帯の厳しい環境に耐え抜くため。
と、挙げれば数限りないですが
何故こうなのか?を突き詰めると必ず機能にたどり着く訳きます。
これって、正に、
「form follows function(形態は機能に従う)」
言わずと知れたバウハウスの基本理念にもあるように、
美しいだけで機能のないデザインなど存在しえない訳ですね。
だから僕は思うんです。
植物は究極のデザインだと。
「なんで花って美しいんだろう?」
それは、無駄のないプロダクツの美しさに目を奪われる事と、全く同じだと思うんです。