花屋には春になると可愛らしい花がたくさん揃います。
スイトピー、アネモネ、チューリップ、フリージァなどです。
この中でアネモネとチューリップは温度が高くなると花が咲き、
少し下がれば、花も閉じてきます。
また、飾ってある場所の室温の高くないところでは、午前中は咲いて、
夕方から夜になると花が閉じたりします。
「花の開閉を楽しむ花」ですね。
我々花屋の店の花は、殆どの場合、温度管理がしてあるショーケースに入っていたり、
店そのものの温度を高くない様にして店頭に並べてあります。
お祝いや送別会用に花屋で買って来たアネモネやチューリップの花束が、
スタッフがワイシャツ姿で働いている様なオフィスや冬でも
Tシャツ1枚で生活している様な部屋では「あっ」と言う間に花が咲きます。
これはお買い上げいただいた花に元気があって、室温に敏感に反応している為です。
ところが、一部のお客様の中には「こんなに咲いちゃって、どうしよう?」と
ってしまう方もいらっしゃる様です。
前にも書いた様に、室温の高い部屋に持っていくと、直ぐに花が開くのは、その花が元気な証拠。
朝になって温度が下がれば買った時と同じような花の形になっているかも知れません。
この様に何度か開閉を繰り返してから、やがて花が終わりますが、
「咲いた花=終わってしまう花」と思うのは間違いです。
ちょっとした勘違いで可愛い花を楽しめないのは、とても残念な事です。
是非みなさんも、寒い冬のこの季節に、可愛い春の花の開閉を楽しんで下さい。
大きく花を咲かせたアネモネやチューリップ、素敵ですよ!