4月から5月にかけて出回るのが芍薬(シャクヤク)です。
芍薬についての豆知識をご紹介します。
芍薬はボタン科ボタン属の耐寒性多年草(宿根草)です。
学名はPaeonia lactiflora です。原産は中国北部から朝鮮北部です。
もともと芍薬は中国から漢方薬として伝わってきました。
薬としては根の部分を使い、おもに婦人病の薬として使われていました。
このほかにも腹痛や疼痛、下痢などにもちいられていました。
学名にあるパエオニアとはギリシャ神話の中の医学の神パエオンの名前から付けられました。
「立てばシャクヤク(芍薬)、座ればボタン(牡丹)、歩く姿はユリ(百合)の花」という言葉が
ありますが、芍薬は枝が分岐せず上に伸びることから、すらりとした美しい女性を表し、
牡丹は枝が分岐して横に広がる事から座った美しい女性を表しています。
よく、芍薬と牡丹の見分けがつかないといわれますが、それもそのはずで同科同属なので
似ているのです。違いは芍薬は”草”なので、冬に地上部は枯れ春にまた新芽を出します。
葉には切れ込みがありません。一方、牡丹は”木”なので地上部も残り越冬して茎から
芽がでます。葉に切れ込みがあります。
現在では品種改が進み白、ピンク、赤、黄色、赤の花色があり、一重咲き、八重咲きなどが
あります。