胡蝶蘭は通常3本立っているものです。真ん中が高く、一番長く、両サイドがバランスよく、両脇を固めている・・・という植え方です。
価格も3本立ちで15,000円から30,000円の間です。
同じ3本立ちでなぜ、これだけの開きがあるかというと
①1本についている花の輪数が違う、高額のものは当然、房の長さも長い。
②花が大きく、左右揃ってきれいに咲いている。
③花弁が肉厚で花持ちがよい。通常3ヶ月以上持つ。
④茎の先端に数輪のつぼみを持っている。
⑤葉も肉厚で力強さがある。傷みもない。
⑥全体のプロポーションもよく植えられている。
これらが主な基準だと思います。
劇場や楽屋でたくさん届いていたら、見比べてみると違いが判ると思います。
私たちがセリで仕入れるときは下見はもちろんしますが生産者さんのブランドを信じて買います。
胡蝶蘭は輸送時に花をすべて紙で覆われているので一寸見ても状態が判らないのです。
ですから、市場より持ち帰ってから、包んでいる紙をすべて取り除き、花をチェックする作業も大切です。
今回、ご注文いただいたのは俳優NさんのマネージャーをされているSさん。
「三越劇場ではいつも目立つ場所においてくださるので見劣りしないものを届けてください。」
そこで5本立ちの胡蝶蘭を仕入れました。
鉢植えの横幅が広いので狭い通路やドアのある仕切りを通過するのは難儀です。
カメラを車に置いてきてしまい、携帯で撮ったのであまり画像がきれいではありません。