午後1時15分頃、「そろそろ、お昼ご飯。」と思っていたときに電話が鳴りました。
花キューピット加盟店さんからです。
「ご相談なのですが、1時50分までに代々幡斎場に花首だけの花〇,〇〇〇円分を届けていただく事は可能でしょうか?」
「大丈夫ですよ。それは納棺用の花ですか?やはり白い花がよろしいのですか?」
「そうです。男性用の花をお願いします。洋花で白のほかにもブルーなども入れてください。」
「ブルーだったら、ヴァンダがあります。葬儀屋さんで使うようなお盆はないのですがバスケットのようなものでもいいですか?」
「はい。宜しくお願いします。」
「喪主の名前と葬儀社さん、担当者の方の名前を教えてください。」
「〇〇家です。葬儀社さんは〇〇〇セレモニー、担当者は〇〇さんです。伝票の打ち込みは間に合わないのでメモをファックスします。」
「分かりました。急いで用意します。」
月曜日の仕入れはお休みしてしまったし、相場も強いので仕入れも絞り気味。店内には棺に入れるような咲ききった花はない。
それでも大きなざるに白い紙をかけ、白、ピンクバラ、白、ピンクオリエンタル百合、ラベンダー八重咲きトルコキキョウ、ヴァンダ、グリーンカーネーションなどを花首だけ盛り付けた。
斎場に着くと、もうほとんどの告別式が終わっていた。
それにしても〇〇家の名前が見つからない。どこにもなかった。
嫌な予感。もしかしたら、代々幡斎場ではなく、桐ヶ谷だったのでは・・・・。
それでも、気を取り直し、事務所に行き「〇〇〇セレモニーさんが施工している〇〇家さんはどちらでしょうか?」
「〇〇〇セレモニーさんなら、今この前を通りました。ご案内しますからご一緒にどうぞ。」
それを聞いて一安心。〇〇家は代々幡斎場では告別式はせず、お骨にするだけだったようだ。
無事、担当者の〇〇さんにお会いし、棺に入れるお別れの花を手渡すことができた。
〇〇さん、花を見て一言「少ないね。」「でも、いいお花が入っていますよ。この紫の蘭はヴァンダといいます。日本で最高の蘭です。」
「そう、見た事ないよ。こんな花、きれいだね。」
普通に店で売っている咲ききっていない花の茎や葉をとって、花首だけにしてしまったのだから、仕方のないことです。それでも少しおまけして入れているのです。
時間内にお届けができたことで「良し」としていただきたいと思います。