エチレンてなんでしょうね?今回はエチレンについてお話します。
エチレンとは果物を熟すためのホルモンガスで人体には影響はありません。
植物は受粉すると種を作る為、結実します。そのために自らエチレンガスを発します。
お花が枯れる原因のひとつとしてエチレンによることがあります。
周りにエチレンガスを発するものがあり、お花がエチレンを感じると老化しはじめてしまうのです。
エチレンガスからお花を遠ざける必要があるのです。
リンゴと酸っぱいキウイを一緒に瓶の中に入れてみました、
何日か経つとキウイが甘くなっているのです、リンゴからでるエチレンの仕業です。
また、逆に昔は銀のお皿に果物を盛っていましたよね、いませんでしたか?
銀はエチレンの発生を抑制するのだそうです。
排気ガス、ストーブ、お線香の煙にもエチレンは含まれていて感じやすいお花たちは老化が早まります。
そういえばよく「お仏壇のお花が持たない」なんてお客様に言われますがエチレンの影響もあったのですね。
エチレンの影響を受けやすい花(カーネーション・金魚草・カスミ草・スイトピー・デルフィニューム・ラン類)と
受けにくい花(菊類・ガーベラ・フリージア・チューリップなど)があります。
ここまでお話しすると、エチレンからお花を守らなければと思う方もいらっしゃると思いますが、
お花の出荷段階での薬剤処理(STS処理)により今では日持ちがよくなっています。
お仏壇に菊を飾るのも利にかなっていたのですね。