荒神松も販売をしています。荒神様とは

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荒神松も販売をしています。台所の神様、荒神様には月に一回「荒神松」をお祀りします。様式は地域によってさまざまで松を一本、松を三本、榊と組み合わせた松三本などありますが大森では松を一本という様式が一般的のようです。基本的に月末に販売させてもらい1日に飾るという形をとっていますので月末のみ数量限定で販売しています。

ざっくりいうと荒神様とは台所を守護する火と竈の神様で基本的に天照大御神様や氏神様などの他の神様とは別の神棚でお祀りする必要のある神様で、森羅万象の根源となる神様になります。一般的な神棚の他に台所の小ぶりな神棚にお祀りします。

荒神様は民間信仰の特徴があり、また神仏習合において火の神様と竈の神様の信仰に仏教と修験道の信仰が混ざったものなので少々複雑です。

荒神様は三宝荒神とも呼ばれます。三宝とは仏教においては、「仏・法・僧」でありこの三宝を守護するもので如来荒神、麁乱荒神そらんこうじん、忿怒荒神ふんぬこうじんの三柱で三宝荒神となります。また神道においては竈三柱大神(かまどみはしらのおおかみ)として祀られ、三柱は竈の神様である奥津比古命(おきつひこのみこと)と奥津比売命(おきつひめのみこと)、火の神様である火産霊命(ほむすびのみこと)を指します。

古くから人は煮炊きをして食事をすることから竈神様は生命力とかかわりの深い神様です。竈の火に宿るため火伏せの力もあり、穢れや災いを浄化する火の力を持つとされています。生命力の源と火の力、この二つの力に直結する場所が台所ということですね。

そのため、荒神様は台所を守護する神様として専用の神棚にお祀りされるようになったと考えられています。

お祀りの作法としては一礼三拍手一礼で三拍手は三宝に帰依するという意味です。

ちなみに台所の入り口に掛かる暖簾(のれん)、これは神域を示す注連縄(しめなわ)が変化したものだそうです。

そして荒神(コウジン)とは現存している神仏よりも遥か以前から信仰されていた『太陽信仰』が元になっている日本人の特有の信仰で『自然界』を重んじていて森羅万象の根源となる神様です。そして自然というのは我々人間から見てやはり荒々しいものなのです。古来の荒魂に代表されるように良い方にも悪い方にも超絶な力を発揮するという神様ですね。

最後に我々になじみ深いものを。
荒神経をご存知な方は知っていらっしゃると思いますが、天には太陽と月、そして地にいるといわれている神々を『木火土金水 (モッカドゴンスイ)』と呼び全てに神々が宿っているとされて信仰されてきました。まさに自然界そのものです。太陽(日)と月、木、火、土、金、水。

そう我々は日々、荒々しい荒神様と一緒に生活しています。
日・月・火・水・木・金・土の一週間を。